ロスチャイルド家の歴史と背景

ロスチャイルド家 にじみ出てくる 人間味

「ロスチャイルド家」と言っても、日本ではあまり耳になじみがないかもしれません。ロスチャイルド家とは、17世紀に一族の初代が生まれた後、その息子達や一族の力を合わせて、現在もさまざまな事業で巨万の富を得ている、ヨーロッパの貴族です。金融業や資源採掘、果てはツタンカーメンの発掘やスエズ運河株の買収など、ロスチャイルド家の偉業は枚挙にいとまがありません。ごく身近な例を挙げれば、ワインでも有名です。ボルドー産赤ワインのうち、最高位の格付けを受けている銘柄が5種類ありますが、このうち、ラフィット、ムートンの2種類が、ロスチャイルド家のワインとなっています。

このように、あらゆる分野で「世界一」のロスチャイルド家ですが、ここに至るまでの道のりは非常に険しいものでした。彼ら一族はユダヤ人であるため、長らく迫害を受けてきたのです。初代マイヤーが誕生した頃、ユダヤ人はヨーロッパ全土において過酷な差別や迫害を受けており、毎日を必死で生き抜いていました。もちろんマイヤーもこの例に違わず、フランクフルトのゲットーで、一般市民から蔑まれながら日々を過ごしていました。

しかし、そんな絶望的な立場にあったマイヤーを筆頭とするロスチャイルド一族は、どうやって這い上がり、どうやってこれほどの財力を掴み取ったのでしょうか?そこでこのサイトでは、17世紀~20世紀過ぎまでのロスチャイルド家の歴史を、駆け足で辿ってみたいと思います。実に華々しくリッチな一族…。しかし、その裏側には、お金とは切っても切れない、興味深い人間味あふれるエピソードが満載です。